腰痛は年齢を重ねるほど、発症の確率が増してくる。主な原因は筋力の衰えや筋肉の柔軟性がなくなることだ。それを解消する腰痛ストレッチや股関節ストレッチ、大腰筋ストレッチやエクササイズは効果が大きい。
そのストレッチ効果の効率をあげ、効果を最大化するには・・・
筋肉やスジを痛めたり、炎症を起こしたりすることもある。それらを防止し、より効果的に結果をだす方法がある。それは軟骨や靭帯、筋肉や腱の原料であり、炎症や損傷の原因を解消する栄養成分を同時にとることだ。その結果は大きく変わる。栄養はストレッチなどで外部から刺激を与えることで、その部分に届きやすくなる。血行が良くなることで、栄養や酸素が届きやすくなるからだ。
腰痛はタンパク質の老化が原因?
腰痛は筋肉の衰えや硬化、軟骨の摩耗と回復不足、腱やじん帯の硬化が直接の原因。それは細胞の老化のシグナルでもある。細胞の老化で代謝サイクルが長くなり、新生細胞の入れ替えが遅くなる。
さらに柔軟性のもととなる繊維タンパク質であるコラーゲンは、ストレスや活性酸素に非常に弱く、老化により硬くなる特徴がある。専門的には「老化架橋」といい、コラーゲンの多い軟骨や靭帯、筋肉や腱などで起こりやすい。
若々しくする5つの栄養成分
腰痛の解消に効果的な成分は、主に5つある。コラーゲン、コンドロイチン、リン脂質、ミネラル、ビタミンだ。
コラーゲン
繊維タンパク質の代表であるコラーゲンは、軟骨、靭帯、腱、筋肉の柔軟性をつくる主要成分。その中でもⅠ型コラーゲン、Ⅱ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、Ⅴ型コラーゲンが重要だ。これらが充分に満たされなくては、腰痛の改善は進まない。
Ⅰ型コラーゲンは、体内で最も多く、骨や皮膚の土台をつくる。不足すると運動機能に直接的な悪影響を与える。
Ⅱ型コラーゲンは軟骨の土台の主要成分。不足すると擦り減った軟骨の回復が遅れる。そのため回復より摩耗がすすみ、慢性的な関節痛の原因となる。
Ⅲ型コラーゲンはアンチエイジングコラーゲンといわれ、脂肪の活性化に貢献している。特に創傷や治癒の初期段階で重要な役割をし、Ⅰ型コラーゲンが回復作業をしやすい状態を作り出す。(Ⅵ型コラーゲンと同様な働き)
Ⅴ型コラーゲンは、研究段階で未知の部分も多いが、医療科学の世界では注目されており、回復力に大きな影響を与えている。
コンドロイチン
水分吸収力が抜群。それを抱え込む保水性も高く、クッションのような弾力性を生みだす。軟骨に多くあり、関節スムーズな動きを支える。しかしコンドロイチン単独では働けない。コラーゲンがつくる網の目状の土台にはまり込み、位置を確保する。つまりコラーゲンの量と状態により、コンドロイチンの働きは大きく変わる。
リン脂質
大豆レシチンに代表されるリン脂質は、成長ホルモンの分泌を促し、回復力を高める。不飽和脂肪酸といわれる善玉脂質として、別名血管のお掃除屋さんともいわれ、血管内を浄化して血液の循環を促進させる。他の成分と合わせて摂取することが重要。
ミネラル
軽視されやすいのがミネラル。しかし栄養素の中で最も重要な働きをしている。これが不足すると、そのほかの栄養は働けない。基本のキの栄養素だ。特にマグネシウムは骨の形成になくてはならない。また鉄分はコラーゲンの生成にも必要なミネラルである。
ビタミン
細胞を活性化させ、コラーゲンの生成に欠かせないのがビタミンC。さらにビタミンンEは血管を拡張させ血行の流れを良くすることで、栄養の循環を高める。この2つには、活性酸を代謝する働きも強いため、消炎効果も期待できる。しかしビタミンは、他のビタミン同士で助け合って機能するため、総合的なビタミンの摂取が前提となる。
ビタミンを総合的にとる理由<ビタミン・ミネラル効果を100%にするリービッヒの最少>を参考に
その他
姿勢や運動による改善も重要。時には薬による緩和が必要な時もある。しかし根本的な改善は、丈夫で弾力性のある関節と、柔軟な筋肉とスジを保つことが大事。体はすべて栄養からできている。
まとめ
- 腰痛の緩和や予防では、ストレッチにより、柔軟性を維持することは大事。
- 必要な栄養を同時摂取することで、ストレッチの効果は高まる。
- 効果的な5つの栄養素はコラーゲン、コンドロイチン、リン脂質、ミネラル、ビタミンで、総合的にとることが重要。
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