アミノ酸を上手に活用することで、高いパフォーマンスを獲得できる!
◆持久力をアップさせるアミノ酸+
◆筋肉の修復と増強をするアミノ酸+
◆瞬発力をアップさせるアミノ酸+
◆やる気がドンドン上がるアミノ酸+
◆捻挫の早期に回復させるアミノ酸+
◆骨折を早く治すアミノ酸+
◆関節痛を解消するアミノ酸+
◆靭帯損傷を早く治すアミノ酸+
◆筋肉疲労を解消するアミノ酸+
◆脳疲労を解消し、働きをよくするアミノ酸+
◆体脂肪を燃やす効果を高めるアミノ酸+
◆基礎代謝を上げ脂肪燃焼効率を上げるアミノ酸+
◆集中力をアップさせるアミノ酸+
◆免疫をアップさせるアミノ酸+
◆骨粗鬆症を治すアミノ酸+
◆快適な睡眠の得るアミノ酸+
◆爪を健康でキレイにするアミノ酸+
目次
- 1 アミノ酸の機能性
- 1.1 持久力をアップさせるアミノ酸+
- 1.2 筋肉の修復と増強をするアミノ酸+
- 1.3 瞬発力をアップさせるアミノ酸+
- 1.4 やる気がドンドン上がるアミノ酸+
- 1.5 捻挫の早期に回復させるアミノ酸+
- 1.6 骨折を早く治すアミノ酸+
- 1.7 関節痛を解消するアミノ酸+
- 1.8 靭帯損傷を早く治すアミノ酸+
- 1.9 筋肉疲労を解消するアミノ酸+
- 1.10 脳疲労を解消し、働きをよくするアミノ酸+
- 1.11 体脂肪を燃やす効果を高めるアミノ酸+
- 1.12 基礎代謝を上げるアミノ酸+
- 1.13 集中力をアップさせるアミノ酸+
- 1.14 免疫をアップさせるアミノ酸+
- 1.15 骨粗鬆症を治すアミノ酸+
- 1.16 快適な睡眠の得るアミノ酸+
- 1.17 爪を健康でキレイにするアミノ酸+の効果
アミノ酸の機能性
持久力をアップさせるアミノ酸+
アミノ酸 | BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)、アルギニン、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、リジン、クレアチン | |
相乗効果 | VB1、VB2、VB6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、コラーゲン |
持久力は如何に安定的に細胞内にグルコースを提供できるかだ。エネルギーは、筋肉や肝臓で蓄えられたグリコーゲンをグルコース(ブドウ糖)に変えて作られる。BCAAは筋繊維内にいて直ぐにエネルギー代謝できるように準備している。通常グルコースが枯渇した後は、筋タンパク質を破壊してグルコースを作り出すが、BCAAはその身代わりになり筋タンパク質の破壊を防ぐ。それによりBCAAが代謝される分、持久力が増すことになる。
更にエネルギーを作り出す「解糖系」では、BCAAとグルタミンが効率を高める。更にエネルギーの最大生産工場であるクエン酸回路では、さらに多くのアミノ酸と上記のビタミン類が必須となる。疲労物質である乳酸の濃度を抑える意味でも、これらのアミノ酸とビタミン類は積極的に活用したい。
グルタミンやアルギニンは疲労回復には必須のアミノ酸だ。またスズメバチの成虫が1日100km以上飛び回っているが、その栄養源はVAAMといわれる幼虫が出す分泌液だ。その成分を調べたところグリシン、プロリン、リジンが多く含まれていた。これはコラーゲンの主要成分だ。
筋肉の修復と増強をするアミノ酸+
アミノ酸 | BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)、グリシン、プロリン、リジン、アスパラギン、 | |
相乗効果 | コラーゲン、VC、 |
質がいい筋力をつけるには、①筋タンパク質の分解を抑制し、②筋疲労を蓄積させず、③効率的に筋細胞を合成することだ。
筋原繊維はアクチンとミオシンというタンパク質からできている。この主要成分がBCAAといわれるバリン、ロイシン、イソロイシンだ。BCAAをとることでエネルギー代謝時の筋タンパク質の分解を抑える。さらに筋疲労を軽減し、筋力アップを促進することができる。また繊維タンパク質(ファイバープロテイン)で筋膜の主要成分でもあるコラーゲンは、筋力アップや繊維の強化、細胞疲労の軽減に重要な栄養素だ。
さらにアミノ酸の筋肉増強力がアップさせる「HMBカルシウム」も登場してきた。
瞬発力をアップさせるアミノ酸+
アミノ酸 | クレアチン、リジン、トリプトファン、チロシン、グルタミン、BCAA | |
相乗効果 | コラーゲン、VC、レシチン、ビタミンB群 |
瞬発力は、①判断力 ②脳から筋肉への情報伝達 ③瞬間的に供給されるするエネルギーだ。頭の回転と筋(瞬時の判断力)と筋肉に指示を素早く届ける情報伝達業務の迅速性と活性化だ。それはトリプトファンやチロシン、ビタミンB群やレシチンがサポートする。また瞬時に脳のエネルギーを産生するクレアチン、筋エネルギーを供給するBCAAやグルタミンなどが重要になる。
やる気がドンドン上がるアミノ酸+
アミノ酸 | チロシン、トリプトファン、 | |
アミノ酸+ | レシチン、ビタミンB群、ナイアシン、 |
やる気は心の問題とされるが、心とは脳そのものだ。神経伝達物質であるホルモンがコントロールしている。気持ちをリラックスさせ、思考をポジティブに変え、モチベーションをあげるのは、すべて脳内ホルモンだ。この分泌次第で突然気持ちが変わることも珍しくはない。そのホルモンは栄養素からつくられ、栄養によって分泌を促されることが分かっている。
捻挫の早期に回復させるアミノ酸+
アミノ酸 | プロリン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、 | |
相乗効果 | ファイバープロテイン(コラーゲンなど)、VC、 |
捻挫を早く治すには、①炎症の抑制と鎮痛 ②靭帯損傷の修復 ③柔軟性の確保が求められる。
①炎症抑制・鎮痛:フェニルアラニン、トリプトファン、
②靭帯や腱の損傷修復:靭帯や腱はコラーゲン(グリシン、プロリン、リジンなど)やエラスチンなどが修復を高める。またアルギニン、ヒスチジン、スレオニンが成長ホルモンを活性化
③靭帯や腱は繊維タンパク質。その柔軟性や弾力性を作り出すのがコラーゲンの役目
骨折を早く治すアミノ酸+
アミノ酸 | コラーゲン(グリシン、プロリン、リジン、アルギニン) | |
相乗効果 | VC、コンドロイチン、鉄、亜鉛、マグネシウム、カルシム |
骨折を早く丈夫に治すには、骨の屋台骨である繊維状タンパク質を合成が急務。カルシウムやリンはその柱のタンパク質と結合する。カルシウムを積極的にとっても骨が丈夫にならない理由がここにある。その柱がコラーゲンで、そこにカルシウムを運搬するのがコンドロイチンだ。これらの摂取で確実に早く治り、再発しにくい骨になる。
関節痛を解消するアミノ酸+
アミノ酸 | ヒスチジン、フェニルアラニン、トリプトファン、BCAA、リジン、ヒスチジン、スレオニン | |
相乗効果 | コラーゲン、VC、コンドロイチン、 |
①痛みを抑える ②軟骨を再生する ③ヒザ周りの筋肉を強化する
痛みを抑えるヒスチンやフェニルアラニン・トリプトファン、再生を促すリジンやヒスチジン・スレオニン、筋力を強化するBCAAが有効。症状を見ながらの軽い運動は必要。
靭帯損傷を早く治すアミノ酸+
アミノ酸 | コラーゲン(グリシン、プロリン、リジン、アルギニンなど)、ヒスチジン、スレオニン、 | |
相乗効果 | ビタミンC、ビタミンB群 |
靭帯成分の85%はコラーゲン繊維、それが柔軟で弾力があり切れない靭帯をつくる。これが不足すると損傷しやすく治りにくい靭帯になる。積極的なコラーゲン摂取とそれを生成するビタミンC、成長を促すヒスチジンやスレオニン、ビタミンB群が靭帯の品質を決める。ただし適度な運動でテンションをかけることが大事。
筋肉疲労を解消するアミノ酸+
アミノ酸 | バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン、リジン、メチオニン、アスパラギン、アスパラギン酸 | |
相乗効果 | VC、VE、 |
脳疲労を解消し、働きをよくするアミノ酸+
アミノ酸 | チロシン、シトルリン、フェニルアラニン、トリプトファン、 | |
相乗効果 | ビタミンB群、レシチン、 |
脳や神経をリラックスさせること。そのために重要な働きをするのがこれらの成分だ。また質の高い睡眠を促すことで脳疲労を解消することだできる。
体脂肪を燃やす効果を高めるアミノ酸+
アミノ酸 | リジン、プロリン、アルギニン、アラニン、スレオニン、 | |
相乗効果 | コラーゲン、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンB群 |
燃焼アミノ4兄弟が、リジン、プロリン、アルギニン、アラニンだ。脂肪を燃焼させるには「リパーゼ」という酵素が必要だ。これが中性脂肪を分解して脂肪酸を作り出す。脂肪は脂肪酸に分解されないと燃焼原料にならないため重要な工程だ。それを活性化させるのが脂肪燃焼系のアミノ酸リジン、プロリン、アルギニン、アラニンの役割となる。
脂肪は有酸素運動で効果的に燃焼されるため、ウォーキングなどのスローで筋肉に負荷の少ない運動がおすすめ。アミノ酸サプリメントは運動前に摂取したい。長時間にわたる場合は運動中、ならびに疲労の回復を早めるために運動後も摂取するとより効果があがる。また脂肪燃焼アミノ4兄弟は、コラーゲンの主要成分でもある。効率的に摂取するならコラーゲンペプチドが確実で早い。
基礎代謝を上げるアミノ酸+
アミノ酸 | グルタミン酸、BCAA、アルギニン、オルチニン、リジン、システイン、アスパラギン、アスパラギン酸、スレオニン、 | |
相乗効果 | コラーゲン、VC、VB群、ナイアシン、適度な運動 |
基礎代謝をあげて脂肪スッキリ!基礎代謝とは、呼吸や血液循環、脳や内臓などを動かすエネルギーの消費活動をいう。基礎代謝などのスローな燃焼活動では、脂肪が使われるため、基礎代謝力の違いは脂肪消費量の違いになる。つまり寝ていても消費される脂肪量が変わるということだ。しかも1日の消費カロリーの70%は基礎代謝が消費している。そのため基礎代謝をあげることで、24時間脂肪を燃焼し続けて、食べても太りづらい身体になる。
この場合のアミノ酸+の役割は、①筋肉をつきやすくする ②脂肪燃焼を高める ③基礎代謝そのものを上げる ④疲労物質を残さないの4つだ。
①は筋原繊維の主要成分であるBCAAとグルタミン、繊維タンパク質で筋膜を構成するコラーゲン、成長ホルモンの分泌を促進するアルギニン、オルチニン、リジン、
②脂肪燃焼するにはリパーゼという酵素が必要。それを活性化するアミノ酸は、リジン、プロリン、アルギニン、アラニンで、これらはコラーゲンの構成成分だ。
③は血管を拡張させるアルギニンやビタミンB群、
④筋肉が糖代謝をおこなうと乳酸が発生する。それを抑えこむのがBCAA、アラニン、アルギニンだ。
また有酸素運動は活性酸素を増加させるため、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質の摂取も重要になる。注意:過激なダイエットは、基礎代謝が低下するため逆効果となる。
集中力をアップさせるアミノ酸+
アミノ酸 | チロシン、トリプトファン、リジン、BCAA、グルタミン、アルギニン、 | |
相乗効果 | レシチン、ビタミンB群 |
集中力を低下させないアミノ酸としてBCAAがある。眠気や集中力ややる気低下は、セロトニンというホルモンが関わっている。セロトニンはトリプトファンの脳内での活動の過程で発生するため、トリプトファンの脳内への取り込みを抑えることで、セロトニンの発生を抑制できる。BCAAの血中濃度が高くなると、トリプトファンの脳内取り込み量が減少することが分かっている。
免疫をアップさせるアミノ酸+
アミノ酸 | バランスのとれたアミノ酸全般 | |
相乗効果 | 総合ビタミン、総合ミネラル |
免疫力は栄養の総合力で高められる。活性酸素の除去や神経系の安定、成長ホルモンの活性や内臓機能の正常化など、アミノ酸全般に影響する免疫機能。それらを正常に機能させるためのビタミンやミネラルの総合力が、免疫力を高める環境を整備する。
骨粗鬆症を治すアミノ酸+
アミノ酸 | コラーゲン(グリシン、プロリン、リジン、アルギニン) | |
相乗効果 | VC、コンドロイチン、鉄、亜鉛、マグネシウム、カルシム |
50歳以上の女性に多い骨粗鬆症、これは閉経により女性ホルモンのエストロゲンの分泌が、極端に減少することで起こりやすい。女性ホルモンの減少がコラーゲンの生成を抑えるからだ。結果的に骨密度が減少するが、これは骨内のタンパク質であるコラーゲン繊維の減少が、カルシウムのやリンを流出させるからだ。
コラーゲンとそれを生成するビタミンCなどの成分が、骨粗鬆症の予防と改善を促す。
快適な睡眠の得るアミノ酸+
アミノ酸 | トリプトファン、オルニチン、コラーゲン | |
アミノ酸+ | レシチン、ビタミンC、ビタミンB群 |
良質な睡眠を得るには①脳内ホルモンの安定 ②睡眠物質の分泌促進が重要になる。脳内ホルモンの安定とは精神的な安定でもあり、レシチンなどのリン脂質やビタミンB群が有効的だ。また「睡眠ホルモン」といわれるメラトニンは、トリプトファンオルニからセロトニンを経由して作られる。さらにオルニチンが質の高い眠りを補助することも分かっている。
爪を健康でキレイにするアミノ酸+の効果
アミノ酸 | システイン、スレオニン、 | |
アミノ酸+ | コラーゲン、VC、 |
爪はケラチン(タンパク質)が硬くなってできたもの。丈夫でキレイな爪にはケラチンの合成が欠かせない。ケラチンはシステインやスレオニンなどの
参考文献
分岐鎖アミノ酸(BCAA)の生理機能 名古屋大学大学院生命農学研究科下村吉治
アミノ酸の科学~その効果を検証する~ 講談社 著者:櫻庭雅文
アミノ酸バイブル 山水社 著者:神谷俊一農学博士
アミノ酸で体の調子がどんどん良くなる 三笠書房 著者:三條健昌
日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010 文部科学省
アミノ酸エビデンス 現代書林 著者:大谷勝
アミノ酸 タンパク質と生命活動の化学 東京電機大学 著者:船山信次薬学博士・薬剤師
ニュートン イオンの決定版2007.4月号 ニュートンプレス
ニュートン 有機化学とは何か?2009.6月号 ニュートンプレ
Rennie MJ.(1996)Influence of exercise on protein and amino acid metabolism.In:Handbook of Physiology,Section 12:Exercise:Regulation and integration of Multiple Systems(Rowell,L.B.&Shepherd,J.T.,eds),pp995-1035,Oxford University Press,New York.
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