コレステロールを下げる食品はさまざま!機能のいろいろあります。
確実にコレステロールを下げるには、それらを毎食時に複数とりいれることが大切です。運動機能を低下させ、病気のリスクを高める高コレステロールは、食品で改善できます!
その代表的な食品11種類から、機能性の見ていきます。
目次
コレステロールを下げる食品成分
コレステロールを下げる食品は、いくつかに分類することができます。機能面から分類すると「LDL(悪玉)を減らす」「HDL(善玉)を増やす」「体外へ排出する」「血管付着を取り除く」「肝臓での生成を抑える」などがあります。
コレステロールを下げる機能別成分
LDL(悪玉)コレステロールを減らす | DHA、EPA、SMCS、クエン酸(酢)、ビタミンB2、ビタミンB1 |
HDL(善玉)コレステロールを増やす | リコピン、レシチン、DHA |
コレステロールを排出する | 食物繊維(水溶性)、タウリン、ビタミンC |
血管壁のコレステロールをはがし肝臓に運ぶ | レシチン、ポリフェノール |
肝臓での中性脂肪の合成を抑える | DHA、EPA |
コレステロールの酸化を防ぎ血管付着を防止 | ポリフェノール、ビタミンE、ビタミンC |
コレステロールを下げる11の食品
青魚(DHA、EPA)
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(ヘイコサペンタエン酸)は、コレステロールを下げる脂として有名ですよね!サバ、イワシ、マグロ、ブリなどの青魚に多く含まれるオメガ3系の不飽和脂肪酸です。
DHAやEPAは、LDL(悪玉)コレステロールを減らして、HDL(善玉)コレステロールを増やす作用があります。。また肝臓での中性脂肪の合成を抑える働きもあります。
一日に必要なDHA(1~1.5g)をとるなら、サンマなら1匹、イワシなら2匹、ブリの刺身4~5切、マグロのトロ2~3切が適量です。またサバ水煮などの缶詰にも多く含まれます。
ブロッコリー(SMCS)
SMCAは、ブロッコリーやキャベツに多く含まれるアミノ酸の一種で、LDL(悪玉)コレステロールを下げる働きが報告されています。
大量に摂りすぎると、溶血性貧血を起こす恐れがあるので、通常以上に大量に食べることは控えましょう。
*SMCA(S-メチルシステインスルフォキシド)
トマト(リコピン)
トマトに含まれるリコピンは、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果があります。HDLは、余分な血中コレステロールを運び出す成分で、LDLとのバランスが重要になります。
HDLを増やす成分は少ないので、リコピンはコレステロールを下げる重要な食品成分です。
臨床試験では、1日にトマト2個ほどを8週間以上継続することで効果が現れています。
いんげん豆(食物繊維)
水溶性の食物繊維は、食事からとるコレステロールを排出する効果があります。
食物繊維は消化されることなく、コレステロールや糖類をからめるように付着させて、便として排出します。
その他、ひよこ豆やあずきなどの豆類、モロヘイヤやカボチャ、トウモロコシなどの野菜類、プルーンやアボガド、キウイフルーツなどの果物類、イモ類などがあります。
大豆(レシチン)
レシチンは、血管壁にこびりついたLDL(悪玉)コレステロールを、洗剤で洗うようにキレイに取り除き、肝臓に戻す働きがあります。「血液のお掃除屋さん」ともいわれ、血栓の分解にも効果があります。肥満の施術で使う「脂肪溶解剤」もレシチンから作られていることに注目ですね!
大豆や卵黄はレシチンが多い食品ですが、卵はコレステロールを多く含むため、とり過ぎには注意しましょう。
お酢(クエン酸)
お酢は体内でクエン酸に変わり、コレステロール値を減少させることが分かっています。クエン酸は、脂肪をエネルギー代謝するクエン酸回路の原料として、脂肪燃焼を促進してくれます。
さまざまな料理に合うので、多用できる数少ないコレステロール低下食品です。
あさり(タウリン)
肝臓で作られる胆汁酸は、コレステロールを排出する働きがあります。その胆汁酸は、肝臓内のタウリン量が多いほど、合成量が増えます。
タウリンを多く含む食品は、あさりの他にもホタテやカツオなどの魚介類があります。
赤ぶどう(ポリフェノール)
抗酸化物質で有名なポリフェノールは、現在5000種類ほど発見されています。代表的なものは、アントシアニン、カテキン、セサミンなどがあります。
LDLコレステロールは、活性酸素により酸化することで血管内壁に付着しますが、それを防いでくれるのが、抗酸化力の強いポリフェノールです。
赤ブドウのほかにも、赤ワイン、カカオ、コーヒー、緑茶、シソなどがあります。
柑橘類(ビタミンC)
ビタミンCは熱に弱く、体内に蓄えることができません。そのため毎食時にとりたい成分です。
酸化コレステロールを元に戻す「酸化還元力」があり、血管内に付着したコレステロールを剥がしやすくします。
またコレステロールを胆汁に変化させる作用があり、不足するとコレステロールの排出量が低下します。
アンコウの肝(ビタミンE)
ビタミンEは、強い抗酸化力をもつ脂溶性の酸化還元成分です。コレステロールが酸化してできる過酸化脂質を分解する働きがあります。
ビタミンEを多く含む食品としては、アン肝のほかにもスジコやキャビア、赤ピーマンや大根の葉などがあります。
豚ヒレ(ビタミンB群)
ビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの総称です。互いに協力して働くため、ビタミンB群としてひとまとめになっています。
ビタミンB2は、直接コレステロールを下げる作用があります。中性脂肪になる糖質の分解はビタミンB1が関わっています。さらに脂肪を燃焼させるクエン酸回路を働かせるには、ビタミンB群の総合力が必要です。
コレステロールを下げる食品のまとめ!
食品でコレステロールを下げるには、食事のバランスと継続が大切です。簡単にまとめると、
- 1日1回は青魚(できれば焼き)
- 毎食時に緑黄色野菜か大豆食品
- 糖質や飲酒は控えめに果物多め
- 緑茶やコーヒーは日に3杯以上
- 豚肉は週に最低1~2回は摂取
継続が難しい場合や早く結果を求めている方は、サプリメントの活用も大変効果的です。
また、ここでは直接コレステロールに作用する食品をご紹介しましたが、脂肪を燃焼させるクエン酸回路でも必要な栄養素があります。それは別のページでご紹介させていただきます。
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