普段しない筋肉運動をすることで、筋肉が炎症を起こしている状態が筋肉痛です。
筋肉運動の数時間~数日で起こる遅発性筋痛であり、運動量によって筋肉の炎症状態は変わります。
筋肉痛の原因とは?
筋肉痛はどうして起きるのかについて、実のところはっきりと医学的に解明されてはいません。
諸説ありますが、筋肉運動をすることで筋肉に小さな断裂が入って、その筋繊維の損傷を修復しようとする過程で筋肉に痛みが走るという説がもっとも有力です。
筋肉が炎症することで、筋肉痛が起こるのです。
以前は「乳酸」が筋肉痛の原因とされた時代がありましたが、その後の研究で「乳酸原因説」は明らかな間違いであることが分かりました。筋肉を使うと乳酸が発生しますが、それが筋肉痛の原因ではなかったということです。
筋肉痛の原因のメカニズム
- 普段使わないほどの筋肉運動をすることで、筋繊維が損傷します。
- その筋繊維の損傷を治すために白血球(炎症の原因)が集まってきます。
- そこに刺激物質(ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなど)が発生し、それが筋膜に達することで痛みを感じます。
筋肉痛になりやすい運動
普段使わない筋肉を酷使することで筋肉痛は起きますが、筋肉痛になりやすい筋肉運動、なりにくい筋肉運動があります。筋肉の運動は大きく3つに分けることができます。
- 筋肉を伸ばすエキセントリック(伸張性)運動:重い荷物を下ろす、階段を下りるなど
- 筋肉を縮ませるコンセントリック(短縮性)運動:重い荷物を持ち上げる、階段を上るなど
- 筋肉の伸縮をしないアイソメトリック(等尺性)運動:腕相撲など
この3つの中で、もっとも筋肉痛になりやすいのが筋肉の伸張性運動であるエキセントリックです。筋肉を伸ばすときのほうが筋線維への負荷が大きくなるため、損傷が起こりやすくなるのです。超回復を起こしやすいのは筋肉痛になりやすいセキセントリック運動ということになります。
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