筋肉痛を湿布で冷やすと回復が遅れる理由!

筋肉痛になるかも?と思ったら、まずは湿布でアイシングですかね?

しかし意外と、湿布の効果や逆効果を知っている方は少ないようです。使い方を間違えると回復が遅くなり、筋肉を強くする超回復を阻害する恐れがあります。

筋肉痛の湿布の作用とは?

筋肉痛は筋トレや激しい運動などで、筋肉繊維が傷ついた状態で起こる炎症の痛みです。

そんな時は、条件反射的に「湿布で冷やす」行動をしてしまいますよね!誰でも経験ありますのね?

湿布やアイシングなどで冷やす効果は、炎症による熱をとるとともに、血管を収縮させて痛み物質の拡散を防止することにあります。

しかし・・・

筋肉痛で湿布を使うマイナス点

超回復が起こらない!

筋肉を酷使した後の湿布は、炎症を抑える効果があります。運動直後の痛みが出る前ですね。 しかし湿布でのアイシングが長時間続くと「超回復」といわれる筋肉の再生修復が起こらず、反対に筋肉が小さくなる恐れがあります。

超回復を起こすことで、筋肉が大きくなり、同じ運動量でも筋肉痛にならなくなるのです。「超回復=痛み」をともなうのです。

筋肉痛の回復が遅れる!

再生修復は、自然治癒力によって行います。湿布を貼ることで血管が収縮して、自然治癒力に必要な酸素や栄養などが筋肉痛患部に届きづらくなります。それにより筋肉痛の回復が長期化することになります。

つまり湿布は一時的に鎮痛作用はありますが、筋肉痛を治すものではなく、反対に回復が遅れる結果になります。

最近は、鎮痛成分を含んだ冷湿布が主流になっています。鎮痛成分が皮膚に浸透して患部まで達することで、高い鎮痛効果が得られます。また同時に冷やすことで更に相乗効果を高めています。

しかしそれは筋肉痛を治すわけでも超回復を促進するわけでもなく、回復が遅れることは同じです。 筋肉痛を早く治すコツは、自然治癒効果を高めるための「ストレッチ」と充分な「栄養」、そして成長ホルモンの分泌を促進する「休息の3つが必要です。

筋肉痛で温湿布は効果があるのか?

筋肉痛と湿布

そもそも冷やすことに問題があるのなら、温めてはどうなのでしょうか?

温湿布は血流を促進させるので筋肉痛の回復力が早まると思われます。発痛物質の発生を抑える鎮痛作用があれば、さらに効果的でしょう。

おすすめの筋肉痛湿布活用術!

おすすめの使い方は、運動した直後には「冷やす」(数時間)、その後お風呂などでよくマッサージして、就寝時には温湿布をご利用されるといいでしょう。半~1日したら、温湿布もやめて自然治癒力にゆだねるのがいいでしょう。

基本は「自然治癒力」を促す対処です。湿布(冷・温)は一時的な対処に限定してください。

温湿布もマイナスという説

参考までに逆説もあります。温湿布も冷湿布とほとんど変わらず「さほど筋肉を温めるには役立たない」「筋肉痛の回復には悪影響しかない」との説があります。この説は発痛物質を抑え込むことも、回復を遅らせる原因になるというものです。

いずれにしても、回復を湿布だけに頼るのではなく、マッサージやストレッチ、食事などを活用することが大切です。湿布はあくまでも補助的な役割ですね。

筋肉痛を早く治すスーパー対処法!

まとめ

  • 筋肉痛を湿布で冷やすと、筋肉痛の回復が遅れる!
  • 湿布の活用は筋肉痛発生前の初期に限定する!

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