便秘は体調不良や運動パフォーマンス低下の原因になります。その原因は腸内バランスが崩れて腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下することで起こります。また腸周辺の筋膜が硬縮が自律神経に何らかの影響を与えこともあります。筋膜リリースでは、腸周辺の筋膜を刺激して「腸のこわばり」を解消し「自律神経」を整えていきます。
目次
便秘3つの原因と筋膜群
便秘の3つの原因
便秘の原因には、自律神経の乱れや腸内環境の悪化が考えられますが、その要因は「食事の問題」「運動の問題」「神経の問題」の3つに分けることができます。また便秘の場合、腸だけではなく、その他の内臓にも不調がでている疑いがあります。
- 食事の問題:食物繊維の不足、水分の不足、栄養バランスの乱れ、不摂生な食事など
- 運動の問題:運動不足、柔軟性不足など
- 神経の問題:精神的ストレス、医薬品の影響(化学的ストレス)、自律神経の乱れなど
便秘を解消する筋膜群
腸や自律神経(腸系)へのアプローチは「腰腸肋筋」と「大腰筋」の筋膜、腹部全体のアプローチとして「腹直筋」と「腹斜筋」の筋膜から行います。
表層と深層を刺激して、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、自律神経の乱れを整えていきます。さらに自律神経の調整を高めるには「脊柱起立筋群」の筋膜リリースも同時に行うと、より効果的です。
便秘を解消する筋膜リリース!
腰腸肋筋の筋膜リリース
腰の深層部にある「腰腸肋筋/ようちょろくきん」にテニスボールまたはポールを使ってアプローチします。
壁を背にして斜め45度で立ちます。腰上のくぼんだ部分にテニスボールをあて、圧力を加えていきます。ヒザを上下に屈伸させ、より深く押し伸ばしていきます。
左右両方の腰をリリースしていきます。
大腰筋と腸骨筋の筋膜リリース
腹部の奥深くにある「大腰筋」と「腸骨筋」は、脊柱から骨盤を支えていて、腸に接する筋肉です。
うつ伏せになり片膝を曲げます。反対側の脚のつけ根にポールをおき、両手をつかい上半身を反らしていきます。その状態で強く股関節付近に圧力をかけていきます。
反対側も同様に行います。
腹直筋の筋膜リリース
「腹直筋/ふくちょくきん」は、いわゆる腹筋のことです。腹直筋の動きは、直接腸に刺激を与えるため、筋膜リリースで柔軟性を保つことが大切です。
うつ伏せになり、お腹の下にポールをセットします。少しずつ位置をずらしながら、押し伸ばしていきます。
脊柱起立筋群の筋膜リリース
そのほか、自律神経を調整するには「脊柱起立筋群/せきちゅうきりつきんぐん」の筋膜リリースがおすすめです。
あお向けになり、腰にポールをセットします。ポールをローリングしながら、脊柱を押し伸ばしていきます。
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