冷え性3つの原因と冷えを改善する筋膜リリース法!

冷え性の女性

 

「冷え性」または「冷え症」は、さまざまな機能低下を起こします。冷え性は手足だけでなく内臓や筋肉も冷やすため、筋肉が硬くなり、ケガの発生率が高くなります。また免疫や代謝の低下体調不良や不眠の原因にもなります。その冷え性の3つの原因と、それを改善する筋膜リリース(はがし)をご紹介します。

冷え性3つの原因とは?

ニッセンの調査では「冷え性」と感じる人は、女性66.6%、男性43.2%としています。他の調査でも、ほぼ同じ割合となっていて「身体の冷え」が多くの人の機能性を奪っている現状が伺えます。

①体内で熱がつくれない!

体重比筋肉量

体内で熱が作れない理由として、筋肉の減少があります。熱は筋肉が動くことで作られます。体を意識して動かさなくても、筋肉は微動しているほか、心筋などが休みなく動いています。それらの基礎代謝熱は、筋肉量に比例します。つまり筋肉量が少ないと、作られる熱量が小さいということです。

筋肉量は男性よりも女性が少ないので、冷え性が多いのもうなずけます。筋肉量を増やすか、減らさない努力が必要ですね。

平均筋肉量 20代 30代 40代 50代 60代 70代
男性 44% 37% 34% 31% 29% 25%
女性 39% 37% 33% 30% 26% 23%

②熱を全身に届けられない!

冷え性の血液循環

熱は血液によって末端の指先まで届けられます。何らかの原因で血流が悪くなることで「冷え」が生じます。

血流悪化の原因はさまざまです。筋肉硬化や筋膜のゆがみによる血管圧迫、ストレスからくる自律神経の乱れ、食べすぎによる筋肉内血流量の低下、糖質・脂質・塩分のとり過ぎによる体内バランスの変化などの内部要因があります。またエアコンや入浴時間、食事などの生活環境(外的要因)のよるものがあります。

③熱が奪われている!

運動不足や体を冷やし過ぎると、発汗量が低下します。その結果、体内に不要な水分が増えて体温が低下します。また肥満やセルライトも体温低下の原因になります。

冷え性を改善する!

冷え性を改善するには、根本的な原因の改善が必要です。しかしここでは即応的に筋膜リリースで冷え性を改善する方法をご紹介します。その基本は、筋膜のコリや癒着を解消して、圧迫されている血管を開放することです。同時にリンパ節を刺激することで、体液の循環も改善します。

できれば、全身のコリやゆがみを改善すれば、さらに効果は高まります。

「冷え性」に影響する筋肉と筋膜

冷え性の筋膜リリース

冷え性を改善する筋膜リリースは、末端部分の血流やリンパ節に影響する筋膜がポイントです。

特に二の腕の裏側にある「上腕三頭筋」(じょうわんさんとうきん)、前腕の「手根屈筋群」(しゅこんくっきんぐん)、股関節付近の「大腰筋」「腸骨筋」、背面の「大円筋」などの背面上部、内ももの「内転筋」、脚裏側の「膝窩筋」「腓腹筋」の筋膜を中心にリリースしていきます。

「冷え性」を改善する筋膜リリース!

冷え性を改善する6つの部位と、その筋膜リリース法をご紹介します。また筋膜リリースの効果は、入浴や食品で高めることができます。

上腕~手首までの筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース1

「上腕三頭筋」から前腕の「手根屈筋/しゅこんくっきん」(橈側と尺側)の筋膜をリリースしていきます。

手のひらを下にして、片腕をまっすぐ伸ばします。まずは脇の下をポールで圧迫します。少しずつ手首側にポールをずらしながら、各10秒ずつ圧迫していきます。

ふくらはぎの筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース2

「腓腹筋/ひふくきん」周辺の筋膜をリリースしていきます。ふくらはぎは血液を心臓に戻すための重要な筋肉ですが、溜まりやすいため、しっかりリリースをしましょう。

床に片肘をついて下半身をリラックスさせます。ふくらはぎ下にポールをおき、圧迫していきます。ポールを少しずつ移動させながら、1ヶ所10秒ほど圧迫していきます。

太もも内側の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース3

ふともも内側の「内転筋/ないてんきん」は、大動脈が流れる重要なポイントです。

腹這いになり片膝を曲げて、股関節あたりをポールで圧迫します。少しずつ位置を変えて、それぞれ10秒ずつ圧迫していきます。反対側も同様に行ってください。

背中上部の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース4

上背部の両サイドの「大円筋/だいえんきん」の筋膜をリリースします。腕を上げたときに大きく伸びる筋肉です。

あお向けになり、上背部にポールをあて、両腕を頭上に大きく伸ばします。そのまま圧迫し少しずつすらしながら、痛気持ちいいところを重点的にリリースします。

大腰筋と腸骨筋の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース5

脚のつけ根につながる筋膜をリリースして、血流を良好に保ちます。股関節は下半身と上半身をつなぐ唯一の部位なので、念入りに行いたいところです。

うつ伏せになり片膝を曲げ、伸ばした側の股関節にポールをあてます。肘や腕をつかい上半身を起こしながら、圧力を加えていきます。反対側も同様に行います。

膝窩筋の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース6

ヒザ裏の筋肉「膝窩筋/しっかきん」の筋膜を押し伸ばして、脚の血流をアップさせます。

正座した状態から、腰を浮かせます。ヒザの裏側にポールまたはテニスボールをはさみ、そのまま腰を落としていきます。何度か腰を上げ下げすると、より効果的です。

そのほか、全身バランスよく行う筋膜リリースはこちらでご紹介しています。