冷え性による機能低下は筋膜リリースで解消できる!

冷え性を解消する筋膜リリース

身体の冷えは手足だけでなく、内臓や筋肉も冷やします。それにより筋肉の働きが鈍化し、ケガの発生率が高まります。また免疫や代謝の低下体調不良や不眠の原因にもなります。

その冷え性の原因はさまざまですが、筋膜リリース(はがし)によって、ある程度「冷え性」を緩和することができます。

「冷え性」の原因とは?

ニッセンの調査では「冷え性」と感じる人は、女性66.6%、男性43.2%としています。他の調査でも、ほぼ同じ割合となっていて「身体の冷え」が多くの人の機能性を奪っている現状が伺えます。

①体内で熱がつくれない!

体重比筋肉量

そもそも体内で熱が作れない理由として、筋力の低下があります。熱は筋肉内で作られるため、筋肉量と筋肉運動量に比例します。1日の基礎代謝には、全エネルギーの7割近くが使われ、その内の38%を筋肉が消費します。

筋肉量は体重の約40%(女性は36%)ですが、運動不足や減量などで筋肉量が減少して、熱が作りづらくなります。

②熱を全身に届けられない!

冷え性の血液循環

熱は血液によって末端部まで届けられます。何らかの原因で血流が悪くなると、末端部の温度が低下して「冷え」が生じます。冷えは血液を冷やし、体温を低下させます。

その原因(内的)は、ストレスからくる自律神経の乱れ、食べすぎによる筋肉内血流量の低下、糖質・脂質・塩分のとり過ぎによる体内バランスの変化です。またエアコンや入浴などの生活環境(外的要因)のよるものがあります。

③熱が奪われている!

熱は、エアコンなどの環境要因のほか、身体が冷えることで汗が掻きづらくなり、体内に不要な水分が増えて、体温が低下することでも奪われます。また肥満やセルライトも体温低下の原因になります。

「冷え性」を解消するには?

冷え性を解消するには、根本原因の解決が必要ですが、ここでは即応的に筋膜リリースで冷え性を解消する方法をご紹介します。その基本は、筋膜のコリや癒着を解消して、圧迫されている血管を開放することで、血流アップを図るものです。同時にリンパ節を刺激することで、体液の循環も改善します。

「冷え性」に影響する筋肉

冷え性の筋膜リリース

冷えを解消する筋膜リリースは、末端部分の血流やリンパ節に影響する筋膜がポイントです。

特に二の腕の裏側にある「上腕三頭筋」(じょうわんさんとうきん)、前腕の「手根屈筋群」(しゅこんくっきんぐん)、股関節付近の「大腰筋」「腸骨筋」、背面の「大円筋」などの背面上部、内ももの「内転筋」、脚裏側の「膝窩筋」「腓腹筋」の筋膜を中心にリリースしていきます。

「冷え性」を改善する筋膜リリース!

上腕~手首までの筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース1

「上腕三頭筋」から前腕の「手根屈筋/しゅこんくっきん」(橈側と尺側)の筋膜をリリースしていきます。

手のひらを下にして、片腕をまっすぐ伸ばします。まずは脇の下をポールで圧迫します。少しずつ手首側にポールをずらしながら、各10秒ずつ圧迫していきます。

ふくらはぎの筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース2

「腓腹筋/ひふくきん」周辺の筋膜をリリースしていきます。ふくらはぎは血液を心臓に戻すための重要な筋肉ですが、溜まりやすいため、しっかりリリースをしましょう。

床に片肘をついて下半身をリラックスさせます。ふくらはぎ下にポールをおき、圧迫していきます。ポールを少しずつ移動させながら、1ヶ所10秒ほど圧迫していきます。

太もも内側の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース3

ふともも内側の「内転筋/ないてんきん」は、大動脈が流れる重要なポイントです。

腹這いになり片膝を曲げて、股関節あたりをポールで圧迫します。少しずつ位置を変えて、それぞれ10秒ずつ圧迫していきます。反対側も同様に行ってください。

背中上部の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース4

上背部の両サイドの「大円筋/だいえんきん」の筋膜をリリースします。腕を上げたときに大きく伸びる筋肉です。

あお向けになり、上背部にポールをあて、両腕を頭上に大きく伸ばします。そのまま圧迫し少しずつすらしながら、痛気持ちいいところを重点的にリリースします。

大腰筋と腸骨筋の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース5

脚のつけ根につながる筋膜をリリースして、血流を良好に保ちます。股関節は下半身と上半身をつなぐ唯一の部位なので、念入りに行いたいところです。

うつ伏せになり片膝を曲げ、伸ばした側の股関節にポールをあてます。肘や腕をつかい上半身を起こしながら、圧力を加えていきます。反対側も同様に行います。

膝窩筋の筋膜リリース

冷え性の筋膜リリース6

ヒザ裏の筋肉「膝窩筋/しっかきん」の筋膜を押し伸ばして、脚の血流をアップさせます。

正座した状態から、腰を浮かせます。ヒザの裏側にポールまたはテニスボールをはさみ、そのまま腰を落としていきます。何度か腰を上げ下げすると、より効果的です。

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