あなたの腱鞘炎の治療法は適切ですか?腱鞘炎を早く治したいのに、反対のことをしていませんか?意外と多い間違った治療法は、腱鞘炎の治療を長引かせたり、慢性化させたり、悪化させたりする原因になります。
腱鞘炎の治療でやってはいけない3つのこと!
①動かすこと!
1、動かすと悪い治療!
腱鞘炎を発症している部分は、絶対動かしてはいけません!炎症や痛みが激しくなったり、炎症部分が拡散することになり、治療期間が延びることになります。サポーターなどでしっかり固定しましょう。
固定期間は【腱鞘炎の治し方】7つの療法と3つのポイント!でご紹介しています。
2、動かすと良い治療!
痛みがなくなってきたら、ゆっくりと動かすことで腱鞘炎の治りが早まります。血行が良くなると、修復成分の酸素や栄養が届きやすくなります。少しでも痛みがあるようなら、すぐに安静にしてください。
また患部周辺は、ギブス等で固定していても、痛みがない範囲でゆっくり動かしたほうが効果的です。
②冷やすこと!
1、冷やして良い治療!
腱鞘炎を起こした直後はアイシングをしますよね!これは熱や炎症を抑える目的で行いますが、熱や炎症は自然治癒を促進する症状でもあります。アイシングは腱鞘炎を起こしてから24~48時間以内です。
2、冷やして悪い治療!
アイシングは炎症の熱を奪い、血管を収縮させ血流を抑制させます。それにより痛み物質の発生や拡散、発熱を抑えます。しかし修復物資である酸素や栄養も届かなくなります。タイミングが大事です。
抗炎症剤や鎮痛解熱剤なども自然治癒力を阻害しますので、長期の服用は治療期間が長くなります。
③栄養不足にすること!
腱鞘炎の治療は保存療法が基本です。保存療法とは「自然治癒力」に頼る治療法です。その治癒力を高めるには、ホルモンや免疫系の活性、修復物質であるファイバープロテインなどのタンパク質やアミノ酸、ビタミンやミネラルなどが必須です。特に腱鞘炎が激しい場合、通常の3~5倍の修復物質が消費されます。
当然ながらホルモンや免疫も、栄養から作られますので、バランスの取れた栄養摂取が大切です。
まとめ
腱鞘炎を悪化・慢性化させる原因は、「動かす」「冷やす」「栄養不足」の3つです。しかし「動かす」と「冷やす」は腱鞘炎の治癒を早める治療法でもあります。その効果&逆効果のポイントは?
腱鞘炎治療の適切なタイミングにありました。さらに多くの方が見落としているポイントが、腱鞘炎を早期に回復させる栄養補給です。腱鞘炎の治療でもっとも大切なのが、自然治癒力を高めることです。
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コメントではないのですが、悩んでいて、もしできればアドバイスいただければ嬉しいです。
2か月ほど前に突然足の親指の付け根辺りに強い痛みを感じました。とりあえず、ウォーキングを止め、安静にして、消炎剤を張ったり塗ったりしていましたが、少し歩くと痛みが出る状態が続いています。痛みは、甲の複数個所に出ますが、親指の付け根から脛にかけてツッパリ感のあることが多いです。甲の熱感を感じることも多いです。
整形外科でレントゲンを撮りましたが、医師は診断らしい診断をしません。とりあえずマッサージの施術を受けています。自分では腱鞘炎かなあと思いますが、原因も治療法もわかりません。安静第一と言っても、生活上、まったく歩かない訳にもゆきません。別の専門の医師に診せる言ってもどれほど解明できるか期待できない気持ちです。
少しでも回復に向かうために、何か方法があれば教えてください。
福岡県 64歳女性 主婦
医師から診断名を言われていないのなら、足底腱膜炎の疑いがあります。通常の検査で判断しづらい症状です。足首以下は、体の中でもっとも関節が多い場所ですから、かなり複雑な構造をしています。
また腱やじん帯も無数に張り巡らされているので、ちょっと無理をしたりすると炎症を起こすことがあります。加齢とともに発症率も高まります。
通常は数ヶ月ほどかかるので、無理をせずマッサージや筋膜リリースで対応しては如何でしょうか?痛みがあるようなら控えた方かいいです。
ちなみに足底腱膜炎の筋膜リリースはこちらに掲載しています。
http://sports119.jp/kinmaku-sokuteikinnmakuen