筋肉痛の痛みは、ロキソニンで抑えることができます!
しかしロキソニンを使うことで、筋肉痛の治りは遅くなります。また超回復を阻害するため、筋力をつけたい方にはマイナスになります。
さらに・・・
筋肉痛のメカニズムとロキソニン効果!
筋肉痛になったときにロキソニンを使う方がいます。よほど辛い筋肉痛のときはロキソニンを使うことも止むを得ないでしょう。しかし一時的な頓服で済ませないと、筋肉だけではなく身体にも悪影響を与えます。
筋肉痛のメカニズム
筋肉痛は筋肉の使いすぎで起こります。自らの許容を超えたハードな筋肉運動をすることで、筋繊維が破壊され筋肉細胞が炎症を引き起こします。この時点では筋肉痛の痛みは発生していません。
私たちの身体は、細胞が損傷すると自然治癒力が働き、細胞の修復活動を開始します。具体的には、血管を拡張して筋肉痛で痛んだ細胞組織に、酸素と栄養を大量に送り込みます。
その修復活動の過程でプロスタグランジンなどの発痛物質が発生して、それが筋肉を包む筋膜(筋には痛覚神経はなく細胞膜にある)に到達することで痛みを感じます。
ロキソニンの作用
筋肉痛の痛みはロキソニンやバファリンなどの鎮痛剤で軽減させることができます。
ロキソニンを服用すると、鎮痛消炎成分が血流に乗って全身を駆け巡り、血管を収縮させます。それにより血流量を低下させて痛みを抑え込むのです。アイシングで患部を冷やして血管を収縮させるのに似ています。
筋肉と体にダメージを与えるロキソニン!
上文にある筋肉痛を治すメカニズムとロキソニンの作用に矛盾があることにお気づきでしょうか?
筋肉痛を治すためには血管を拡張させます。一方ロキソニンで筋肉痛を抑えるには血管を収縮させます。
つまりロキソニンを使うことで、筋肉痛の回復を遅らせていることがお分かりでしょう。ロキソニンは鎮痛消炎効果がありますが、筋肉痛の原因を解決してくれるわけでも、破壊された筋肉細胞を修復してくれるわけでもありません。一時的に痛みを抑えることしかできないのです。
その結果、筋肉痛の回復が遅れるとともに、超回復を阻害して筋力の低下につながることもあるのです。できることならロキソニンなどの鎮痛剤は避けたいものです。
また本来ロキソニンなどの鎮痛剤は劇薬です。常用すると内臓やホルモン、免疫機能や自然治癒力に多大な悪影響をあたえますので、どうしても我慢できないとき意外は服用しないことが賢明です。
それよりも、筋肉痛を起こさない予防法や自然治癒力を高める筋肉痛の治し方などを活用して下さい。
まとめ
- ロキソニンは耐え難い激しい痛みをともなう筋肉痛にのみ、頓服として使用する。
- ロキソニンを使うことで筋肉痛の回復は遅れる。
- ロキソニンを使うことで超回復を阻害する。
- ロキソニンは免疫や自然治癒力を低下させる。
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