ストレッチ効果の問題点-動的ストレッチと静的ストレッチ!

ストレッチの問題点

ストレッチ効果には、メリットとデメリットがあります。やり方を間違えるとパフォーマンスが大きく低下します。

ストレッチは「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」の2つの種類がありますが、その効果は真逆といえます。

ストレッチの効果には多くの意見がありますが、ここではパフォーマンスを下げずに、怪我のリスクを低下させる視点でまとめました。

 ストレッチ2つの種類

ストレッチの目的とは何でしょうか?

柔軟性を高める、血行や代謝の上昇させる、リラックス効果?血流量アップ、怪我の防止などですよね。しかしストレッチの種類によって、その効果が変わります。

動的ストレッチの効果

動的ストレッチとは、連続的に身体を動かしながら行うストレッチのことです。ラジオ体操やウォーキング中の腕伸ばしなどが当てはまり、ダイナミックストレッチとバリスティックストレッチの2つがあります。

利点となる効果

血行が良くなり、心拍数や体温が上昇します。ウォーミングアップ効果があり、運動直前に行うとパフォーマンスがアップします。自動車に例えると、出発前にエンジンを温めてスムーズに発進できるようにしているのと同じです。

欠点となる効果

興奮状態になるため、運動後のクールダウンや就寝前のストレッチには不向きです。つまり心も体も「動」になり、覚醒作用が高まります。自律神経の交感神経(アクセル)が優位な状態です。

静的ストレッチの効果

静的ストレッチとは、前屈のように筋肉を限界まで伸ばした状態で、一定時間キープして筋肉を伸ばすものです。スタティックストレッチとも言われています。このストレッチ効果は「筋肉や腱を伸ばす」「身体を柔軟にする」「リラックスする」「怪我がしにくくなる」などが期待されています。

利点となる効果

筋肉に柔軟性を与えることで、怪我リスクが低下します。また血行を促すことで、損傷や疲労の回復力が向上します。特に久しぶりに運動をされる方は、念入りな静的ストレッチがオススメします。

欠点となる効果

静的ストレッチを行うことで、心拍数と体温が安定してリラックスするため、運動前に行うとパフォーマンスを低下させるといわれています。ホルモン状態も「静」になり、筋肉などに緊張感がなく瞬発力が発揮できなくなります。また体温があまり上がらないことで、ウォーミングアップにはなりません。自律神経の副交感神経(ブレーキ)が優位な状態です。

動的ストレッチと静的ストレッチのまとめ

特徴 タイミング
動的ストレッチ 活性モード、興奮作用、体温上昇 運動前のウォーミングアップ、起床後
静的ストレッチ 柔軟性アップ、リラックス、体温安定 運動後のクールダウン、就寝前など

柔軟性とパフォーマンスをともに上げる方法

普段から運動している人と、週に1回程度しか運動しない人では、ストレッチ方法が変わります。運動している人は、運動前に動的ストレッチ、運動後に静的ストレッチを行うことが有効的です。

一方、普段運動していない人は、筋肉の伸縮率が低下して硬くなっていることが想定され、怪我をしやすい状態になっています。そのため運動前でもゆっくりと静的ストレッチをして、筋肉や腱をしっかりと伸ばしてください。その後で動的ストレッチでウォーミングアップをするのがオススメです。

コメント

「ストレッチ効果の問題点-動的ストレッチと静的ストレッチ!」に対する5件のコメント

  1. 動的ストレッチは良いパフォーマンスをだすために用いるから
    運動前に実施するのではありませんか?

    1. すいません!記事が入れ替わっていましたので、修正しました。お気づきいただきありがとうございました。

  2. 動的ストレッチと静的ストレッチのまとめ  の表 動的と静的と入れ違ってません?

    1. ご指摘ありがとうございます。おっしゃる通り記事が入れ替わっていましたので修正しました。

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