四十肩・五十肩の筋膜リリース

四十肩と五十肩

 

「四十肩」や「五十肩」は突然の激痛で、腕が上がらなくなり、仕事や日常生活に支障をきたします。普段から運動している人でも発症する関節周辺の炎症による疾患で、正式には「肩関節周囲炎」といいます。肩周辺の筋肉や筋膜が硬くなることが原因なので、肩関節周辺の筋膜を柔軟にすることで症状が緩和します。

四十肩や五十肩の原因になる筋肉

肩の筋肉の炎症

四十肩と五十肩の筋膜リリース

四十肩や五十肩(肩関節周囲炎)を起こしている筋肉が「三角筋(さんかくきん)」と「棘下筋(きょっかきん)」です。

主な治療法は、安静にして炎症を抑える保存療法が基本になります。ここでは四十肩や五十肩の改善に役立つ、筋膜リリース法をご紹介します。普段から行うことで肩の柔軟性が維持でき、予防効果も高くなります。

四十肩や五十肩の原因

四十肩や五十肩になる原因は、未だにハッキリしていません。しかし肩関節周辺の筋肉や筋膜が硬くなることで起こるとされています。肩関節周辺が硬くなる原因は、加齢、ストレス、生活習慣、姿勢、ホルモンバランスの変化などです。40歳ぐらいから増え始める傾向があり、利き手や男女差は関係ありません。

若いときにスポーツで肩を酷使したり、肩の痛めた経験がある人がなりやすいとも言われています。普段から関節の柔軟性を意識して、筋膜リリースやストレッチを心がけましょう。

四十肩や五十肩の筋膜リリース法!

肩関節の痛みが強い「急性期」に筋膜リリースを行うと、炎症が悪化する恐れがあるので、痛みが鈍くなる「慢性期」から、ソフトタッチで軽く行います。慢性期に入る時期は症状により異なりますが、数日から数週間ほどかかります。

【三角筋】の筋膜リリース法!

三角筋の筋膜リリース

肩関節を覆っている三角筋(さんかくきん)周辺を押し伸ばしていきます。痛みが強いときは時間をかけてゆっくり行います。

壁の前に横向きで立ち、スプレー缶またはテニスボールを肩側面に押しあてます。1ヶ所10秒ほどしたら、少しずつ上下・左右に動かし、さらに10秒押しあてます。それを左右の両肩で行います。片方の肩だけ痛む場合でも、両方を行います。反対側も同じリスクがあります。

【棘下筋】の筋膜リリース法!

棘下筋の筋膜リリース

肩関節周囲炎に密接に関係するのが棘下筋です。肩の後下部分にある筋肉で、押すと軽く痛む周辺の筋膜をリリースします。

その部分にテニスボールを押しあてて、腕を上下にゆっくり動かしながら押し伸ばしていきます。痛気持ちいいリリースポイントが見つけて10秒ずつ押しつけましょう。反対側も行います。

深部まで刺激する!

四十肩や五十肩を発症している場合、筋肉の深度まで炎症していることが考えられます。筋膜リリースしたときに、筋肉深度に痛みを感じる場合は、その部分も刺激してください。筋線維内の血行を良くすることで、回復を早めることができます。しかし激痛や熱がある場合は、筋膜リリースを控えてください。

運動機能のレベルアップ!

四十肩と五十肩の筋膜リリースのまとめ

四十肩や五十肩は、激痛や熱をともなう肩関節周辺の炎症で「肩関節周辺炎」といい、三角筋と棘下筋周辺の筋線維や筋膜の硬直が原因です。一度痛みが出ると、完治までに時間がかかるので、日頃から肩周辺の筋膜をリリースで予防することができます。すでに痛みがある場合は、激しい痛みが治まってから筋膜リリースをしてください。その他の筋膜リリースやその基本は下記から閲覧できます。

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