【シーバー病】かかとが痛い骨端症の治療と予防

踵が痛むシーバー病

シーバー病(セーバー病)は、踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)ともいわれ、かかとの軟骨部に起こる障害です。10歳前後の男児に多いことから、かかとの成長痛ともわれています。

シーバー病の原因と症状

シーバー病の原因

シーバー病

15歳頃までのかかとには、やわらかい成長軟骨があります。そこにアキレス腱や足底筋膜が付着していて、強い張力で何度も引っ張られることで、血行障害を起こして炎症や壊死が発生します。

また衝撃を吸収する「土踏まず」が未熟なため、繰り返される衝撃でも発症します。シーバー病と診断される子供の8割が偏平足とされ、ジャンプやランニングの衝撃が吸収しきれていないのです。

子供のかかとの軟骨部分は、踵骨と骨端核という骨の間にあり、18歳までには結合して一体の骨になります。しかし変形したまま骨化すると、大人になってから後遺症になることもあります。

それってシーバー病?

シーバー病の痛み

違う原因によるかかとの痛みもあります。成長期は骨と筋肉の成長スピードにバラつきがあり、そのバランスの崩れで発痛することがあります。

左右の捻じれや重心がかかとに寄っていることで、かかと付近に痛みが発生することがあります。多くのシーバー病の場合は、アキレス腱のつけ根にあたるかかとの上部に痛みがあります。

アキレス腱の痛み

痛みの特徴は、急激な痛みではなくジーンとした慢性痛です。軽度の場合はジャンプやランニング時に痛みがでます。症状がすすむと起床時に痛む、歩いているだけでも痛みがでてきます。通常はかかと上部のアキレス腱のつけ根が痛みますが、筋肉にも痛みを感じることがあり運動時には痛みが強くなります。

シーバー病の治療と予防!

基本的な治療法

特別な治療法はありません。骨の成長とともに改善していきます。痛みがあるときに運動すると、骨の変形が起こる危険性があるので、運動を中止して安静にしてください。一般的な対策として、安静、アイシング、鎮痛剤、テーピング、インソール、マッサージ、ストレッチなどがあります。

回復が遅れる治療法

シーバー病は血行障害や筋膜損傷が疑われるため、アイシング、鎮痛剤、過度な安静、過度な固定は、血流を悪化させるので回復の遅れにつながります。

有効な対処と6つの予防法

筋肉や筋膜の柔軟性を高めることが、衝撃吸収性と血行を上げ早期回復と予防につながります。

1:ストレッチ

ルーティンとして「ストレッチ」を心がけましょう。足裏、足首、ふくらはぎ、大腿四頭筋群だけではなく、背筋や肩甲骨のストレッチが有効です。全身の筋肉は筋膜でつながっているため、肩のコリがふくらはぎに影響することもあります。この時期は筋肉の成長が骨の成長に追いつかず、筋肉が硬くなりがちです。

2:筋膜リリース

筋膜のゆがみや損傷が筋肉や腱に大きく影響します。意外と無視される存在ですが、全身のバランスや柔軟性にとってはストレッチよりも重要かもしれません。

3:入浴とマッサージ

入浴は柔軟性維持と疲労分散には有効です。少しぬるめのお湯に長く浸かり、軽く足裏、足首、ふくらはぎなどのマッサージをするといいでしょう。血行も改善され修復が促進されます。

4:衝撃を低下させる

かかとにかかる衝撃をやわらげることが重要です。アスファルトで走らない、自分の足に合ったクッション性の高いシューズを履くなどの工夫が必要です。インソールを使用することも有効です。

5:疲れを残さない

運動は軟骨、腱、筋肉、筋膜に小さな傷をつけます。通常は1日で修復されますが、激しい運動、睡眠や栄養不足が原因で修復されきれず、翌日も損傷を重ねることがあります。この疲労がたまった状態では、少しの衝撃でも障害につながることになります。栄養と睡眠を確保して疲れを残さないようにしましょう。

6:柔軟性成分を摂取する

軟骨、腱、筋肉、筋膜などの修復は、最長ホルモンとファイバープロテインなどのタンパク質を原料として行われます。成長ホルモンは良質な睡眠で確保することができます。タンパク質はバランスのとれた食事で確保が可能です。激しい運動のあとはサプリメントでの補給も有効です。有効な成分としては「Ⅰ型コラーゲン」「Ⅱ型コラーゲン」「プロテオグリカン」「エラスチン」などがあげられます。