ビタミン・ミネラルのQ&A

ビタミン・ミネラルは必須栄養素なかでも、特に重要は働きをしてます。不足すると代謝作用や生理作用に低下し、過剰摂取すると健康に被害を及ぼします。特に妊婦や医薬品を服用している方は注意が必要です。

ビタミンとミネラルのよくある質問

ビタミンやミネラルの摂取について

欠乏症とは何ですか？またその症状は？

ビタミンやミネラルが不足すると、代謝作用や生理作用の低下、運動機能の低下、めまい、吐き気、頭痛、体調不良、免疫低下、不眠などの症状が起きます。ビタミンやミネラルは、協調して働いているの、一部の成分が不足することで全体に影響を与えます。特に妊婦、授乳婦、慢性疾患、薬品服用者などは注意が必要です。詳しくは「ビタミンの詳細」と「ミネラルの詳細」に掲載しています。

過剰症とは何ですか？症状は？

ビタミンやミネラルには、過剰摂取することで毒性を起こすものがあります。単一栄養素だけを上限値を超えて摂取すると、めまい、吐き気、頭痛、体調不良を起こすことがあります。またその状態が長く続くことで、内臓機能や生理機能に悪影響を与えることもあります。詳しくは「ビタミンの詳細」と「ミネラルの詳細」、「ビタミン・ミネラルの病気・薬との悪い関係」に掲載しています。

医薬品とサプリメントの違いは何ですか？

栄養か毒か？との分け方ができます。ビタミンやミネラルは必須栄養素で、生命活動になくてはならない成分です。一方医薬品は栄養素ではなく、ある特定の作用を高めたもので、基本的には毒になります。薬は目的によって妙薬にもなれば毒薬にもなります。

摂取するタイミングはいつですか？

通常は食後がベストです。脂溶性ビタミンは食事直後にとることで、消化吸収力が高まります。

ビタミンとミネラルの代謝作用について

脂質代謝に関係するビタミンは？

ビタミンＢ2、ナイアシン（ビタミンＢ3）、ビタミンＢ12、ビオチン、パントテン酸、鉄です。ビタミンＢはビタミンＢ群のチームで機能するため、ビタミンＢコンプレックスが必要です。またビタミンの吸収機能にはミネラルの総合力が不可欠です。

糖質代謝に関係するビタミンは？

ビタミンＢ2、ビタミンＢ12、パントテン酸、鉄、マグネシウムです。ビタミンＢはビタミンＢ群のチームで機能するため、ビタミンＢコンプレックスが必要です。またビタミンの吸収機能にはミネラルの総合力が不可欠です。

タンパク質代謝に関係するビタミンは？

ビタミンＢ2、ビタミンＢ12、ビオチン、鉄です。

そのほかの質問

皮膚や粘膜に関係のあるビタミンは？

ビタミンＡ、ビタミンＢ2、ビタミンＢ6、ビタミンＢ12、ナイアシン、ビタミンＣです。

錠剤タイプと液体タイプに違いは何ですか？

成分と含有量が同じであれば、効果は変わりません。しかし吸収に多少の違いがあります。

ビタミンは13種類だけですか？

現在ビタミンは13種類が設定されています。分子構造ではなく機能別に分類され、同じ機能をもつ成分を同じビタミンとしています。元々発見された順番にＡ・Ｂ・Ｃ・・・と命名され、ビタミンＢはさらに１・２・３・・・と分類されました、その後重複などが整理され、現在の命名になっています。

例えばビタミンＢ3はナイアシン、ビタミンＧはビタミンＢ2、ビタミンＨはビオチン、ビタミンＭは葉酸などで、ビタミンＢは1～17までありましたが、現在はＢ1、Ｂ2、Ｂ6、Ｂ12の４種類だけです。今後新しいビタミンが発見されることもあるかもしれません。

ミネラルは16種類だけですか？

ミネラルは元素のことで、118種類発見されています。その中で必須栄養素として16種類が認定され、内13種類が摂取栄養基準が設定されています。今後新しい元素が発見されることもあるかもしれません。

妊婦に必要なもの、害のあるもの

多めに摂取する必要があるもの：ビタミンＡ*、ビタミンＢ1、ビタミンＢ2、ビタミンＤ*、葉酸、鉄*、ヨウ素、セレン、亜鉛*、増加量の目安は1.5～２倍ですが、過剰に摂取すると毒性に変わるものもあります。

過剰摂取が危険なもの：
・ビタミンＡ：１日３mg以上を継続的に摂取した場合、奇形の発生率が５倍以上との報告
・ビタミンＤ：胎児、乳幼児の動脈や肝臓にカルシウム沈着
・そのほか：鉄、カリウム（低血糖症）、セレン、亜鉛など
ただし、自然食品からの摂取はあまり問題になりません。

一般食品だけでは不十分ですか？

食事からの栄養摂取が基本ですが、食品に含まれる栄養素の減少、ストレスの増加、加工食品や偏食などの食スタイルの変化で、多くの国民が何らかの慢性的な栄養不足とされています。栄養摂取の補助としてサプリメントの活用は不可欠かもしれません。

サプリメントを常用する問題点は？

サプリメントの常用は、食品からの吸収力を低下させるという意見があります。あくまでも補助栄養素であり、食事が基本です。過剰摂取しなければ、特に問題はありません。