その痛み!本当に腱鞘炎ですか?
手首の痛みの原因はさまざまです。対処を間違えると治りが遅くなるばかりか、慢性化したり悪化したりします。
あなたの痛みの原因は?
手首の痛みの原因とは?
手首の痛みの原因は、使い過ぎだけではありません。痛めた原因は大きく3つに分けられます。
- 使い過ぎによる「腱鞘炎」
- 骨折や捻挫などの「ケガ」
- 腫瘍や神経による「病気」
があります。さらに細かく分類すると10種類以上になります。
「手首の腱鞘炎」による痛み
腱鞘炎の原因とは?
手首を痛めるもっとも多い原因が「腱鞘炎」です。腱鞘炎は通常頻度を超えるほどの関節運動をしたことで、腱と腱鞘が摩擦することで起こる手首の炎症です。
代表的な手首の腱鞘炎をご紹介します。
ドケルバン腱鞘炎
ドケルバン腱鞘炎とは、手首の親指側(拇指側)の腱鞘が炎症を起こすもので、親指を動かすときに痛みがあるのが特徴です。物をつかんだり持ち上げたりするときに痛みを感じます。
マウス腱鞘炎
パソコンのマウス操作によって起こる腱鞘炎で、パソコン症候群やマウス症候群ともいわれます。ドケルバン腱鞘炎とは反対に、小指側の手首に痛みや腫れ、しびれや熱感が起こります。
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「手首のケガ」による痛み
手首のケガは「捻挫」「亜脱臼」「骨折」「TFCC損傷」などがあり、原因は強打、手を強くつく、捻るなどです。怪我の種類は強度、角度、捻り方、靭帯や骨の柔軟度や弾力性などによって変わります。
TFCC損傷が原因の痛み
野球、ゴルフ、テニス、バトミントンなどの手関節のスナップを使うスポーツに多い障害で、内旋外旋ともに手首を捻ったときに、小指側のくるぶし周辺で痛みます。ドアノブを回すのも困難になります。
詳しくは「TFCC損傷による手首の痛みの治療法!」
捻挫が原因の痛み
手関節に無理な力が加わり、可動域以上に動いたときに起こるのが「手首の捻挫」です。症状として痛み、熱、腫れなどがあり、重さによって対処法が変わります。
亜脱臼が原因の痛み
手関節が外れかかっている状態で、不完全脱臼とも言います。手をついたときや、強打した時などに起こります。関節が完全に外れたものを脱臼といい痛みが増大します。
詳しくは「【手首の亜脱臼】の予防と治療法!」
骨折が原因の痛み
手首の骨折は、親指側(橈骨/とうこつ)で発生することが多く、強く手をついたり手の甲が裏返ったりしたときに起こります。詳しくは「【手首の骨折】による症状と治療法!」で ご紹介しています。
「手首の病気」による痛み
コブができるガングリオン
ガングリオンとは、関節や腱付近にできる腫瘍または腫瘤(コブ)のことです。良性のものが多いのですが、神経や血管を圧迫することがあり、痛むことで生活に支障がでることがあります。
詳しくは「ガングリオンの原因&症状と3つの治療法!」でご紹介しています。
手首の骨軟化症キーンベック病
手首をよく使う人、手首の軽度障害を繰り返す人などは要注意です!20~40歳代に多く発生する月状骨が軟化する病気です。
詳しくは「手首の骨が軟化する「キーンベック病の原因・症状・治療法!」でご紹介しています。
不明のしびれは手根管症候群?
しびれの原因は数多くあります。原因不明の場合は「手根管症候群」が疑われます。手首の神経が圧迫されることで、親指側や手のひらにしびれが現れます。
詳しくは「指先や手がしびれる「手根管症候群」の症状と治療法!」にてご紹介しています。
重症化する関節リュウマチ
関節リュウマチは、自己免疫によって関節に炎症を起こす病気です。完治は難しいとされ、激しい痛みや腫れ、変形や熱などが起こり、薬物療法が基本治療になります。
そのほかの手首の痛みの原因
その他にも、外傷性の損傷やウィルスによる炎症などがあります。痛みが強くなったり、長引いたりするようなら、一度病院で診てもらいましょう。
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「手首の痛みを悪化させない!10の原因の見分け方!」に対する5件のコメント