寝ているだけでダイエット効果があります!今夜から実践でき、2週間ほどでその効果に驚くことでしょう。その方法は「口呼吸」を「鼻呼吸」に改善するだけです。また効果はダイエットだけではありません。
呼吸をしているだけで、体幹を鍛えることもできます。またエネルギー代謝や免疫力を高め、熟睡や安眠を促進します。さらにケガや病気の治癒力、記憶力や判断力のアップなど、さまざまな効果が期待できます。
目次
口呼吸のデメリット、鼻呼吸のメリット
口呼吸のデメリット
口は本来、呼吸器官ではありません。口腔内にはフィルターがないため、細菌、ウィルス、アレルゲンが侵入しやすいのです。また外気が肺に直接流れ込むため、温度や湿度が調整できず体温低下につながります。
さらに口呼吸では呼吸が浅くなる傾向にあり、肺上部の3分の1ほどしか使われなくなり、肺内部の空気循環が悪くなります。循環されない空気が肺に残留することになり、さまざまな体調不良の原因になります。
口呼吸で起こる症状
代謝効率の低下、脂肪の燃焼不良、エネルギー産生率の低下、持久力の低下、治癒力の低下、不眠や睡眠障害、いびき、脳内酸素量の低下による記憶力や判断力の低下、集中力の低下、免疫機能の低下(50~70%低下)、冷え性、風邪を引きやすい、などが起こりやすいと考えられます。
鼻呼吸に改善するメリット!
呼吸器「鼻」の構造
鼻腔は鼻中隔によって、左右に分かれています。鼻腔内は血管が密集した粘膜でおおわれていて、吸った空気を温める、加湿する、繊毛によって細菌やウィルス・花粉などの異物を吸着・除去する機能があります。
鼻腔周辺には4つの副鼻腔があります。頬の裏側の「上顎洞/じょうがくどう」、目のまわりの「篩骨洞/しこつどう」、額の裏側の「前頭洞/ぜんとうどう」、鼻の奥の「蝶形骨洞/ちょうけいこつどう」です。
副鼻腔には鼻腔につながる細い孔(あな)があり、各器官に空気を循環しています。この副鼻腔内も粘膜でおおわれており、異物の吸着・除去や温度・湿度の調整をしています。口呼吸ではこの機能は使えません。
鼻呼吸のメリット
鼻呼吸によって、ウィルスや細菌の侵入が減るため、免疫力の維持ができます。また体温が維持され、血中酸素量が上がることで様々なメリットが得られます。さらにダイエットにも高い効果が期待されます。
そのほか鼻呼吸は、運動機能や脳機能の向上、ケガや病気の治癒力、エネルギー代謝、新陳代謝、疲労回復の促進効果があります。詳しくは「アスリートのための鼻呼吸7つの機能と効果!」でお伝えします。
鼻呼吸による5つのダイエット効果
- 横隔膜を大きく動かすため、体幹周辺の筋力アップにつながる
- 横隔膜の動きは、内臓を押上げ、内臓機能を活性化する
- 酸素供給量が増加し、エネルギー代謝や細胞の活性化が高まる
- 免疫を節約できるので、それに消費される代謝栄養素が維持できる
- 不眠症や睡眠障害が改善されるので、ホルモン状態が良好になる
鼻呼吸により、横隔膜周辺の筋力アップと運動量確保、酸素供給量アップによる脂質代謝アップ、免疫低下を抑制するなどの作用が、ダイエットに効果をもたらします。横隔膜ダイエットともいえますね。
鼻呼吸の特徴は、吸気抵抗が大きいため横隔膜が大きく動きます。横隔膜は胴体の中心にあり、内臓機能の活性化や周辺腹筋の筋力アップにつながります。また酸素供給量が大きく増えて代謝機能が活性化します。
ある研究によれば、鼻呼吸に変えただけで、血中酸素濃度が10~18%増えたと報告しています。5%の違いでも代謝に大きく影響するので、この数字は驚異的な増加量といえます。
口呼吸を改善する3つの方法!
これほど優れた鼻呼吸は、ぜひ習慣化したいですね。では今日から簡単にできる3つ方法をご紹介します。
1、舌押上法(したおしあげほう)
正しい舌の位置をご存知でしょうか?口呼吸になる原因に、舌の位置が関係しています。舌で口蓋(こうがい:口の中の天井部分)を押し上げることで、頬の筋肉に頼らず口が閉まり、自然に鼻呼吸になります。また舌が鼻腔を温めることで繊毛が活発化し、より多くの細菌やウィルス、寒気の流入を阻止してくれます。
反対に舌が垂れていると、下あごが下がった状態になり、口が開いたままの「低舌下」になります。二重アゴや顔のたるみの原因になります。この舌押上法で、すっきりしたフェイスラインに戻すことができます。
正常な舌位置にする3つの方法
- 最初は四六時中意識して、舌を口蓋に押し当てる。
- 1~3日ほどで舌の筋力がアップして、無意識でも舌の位置が安定してきます。
- 稔のために、21日間は意識してください。(行動が無意識化に移行する時期です)
これができると自然に鼻呼吸ができているはずです。また唾液(免疫)の分泌量が増えるのも分かります。
2、歯みがき改善法
近年の研究で「口呼吸」になる原因として、「歯垢」が指摘されています。磨き残した歯垢(細菌のかたまり)が、喉の奥周辺にある扁桃(へんとう)を炎症させます。それが鼻腔全体に広がり、炎症や腫れを引き起こし、鼻づまりを引き起こします。
鼻が詰まれば、自然と口呼吸になります。慢性的な鼻づまりの解消法は「奇跡は一晩で起きた!慢性的な鼻づまりの原因の解消法!」で詳しく紹介しています。
通常の歯みがきでは、8割ほどの歯垢が残ります。正しい歯みがきで歯垢を除去するには「【歯科医師監修】口呼吸が鼻づまりの原因!?歯磨きが口呼吸を改善する!」で分かりやすくご紹介しています。
3、睡眠サポート法
もっとも口呼吸になりやすいのが睡眠中です。睡眠中に口呼吸で起こる症状として「無呼吸症候群」「いびき」「歯ぎしり」「ドライマウス」「疲労感」「脱水症状」などがあります。口呼吸が改善されると、それらの症状はウソのように消失していきます。特に「②閉口テーピング」が即効性もありおススメです。
①テーピング(鼻孔確保)
鼻孔拡張テープで吸気路を確保します。いろいろな商品が販売されていますが、かゆくなったり、寝ている間に剥がれたりするものもあります。商品によって特徴があるので、自分にあったものを探しましょう。
②テーピング(閉口)
口をテープでふさぎます。最初は違和感がありますが、すぐに慣れます。数日間使うとテープに頼らなくても、口を閉じて寝ることができるようになります。ドラックストアーで販売している不織布の25㎜幅のものが便利です。商品によって粘着度が違うのでご自分に合ったものをお使いください。
③枕の高さ調整
高枕や低枕は口呼吸を誘発します。横になったとき、体と頭の中心ラインが水平になるのが基本です。口呼吸者は喉の気道を確保するために、顎が若干前に出る傾向があります。
枕の高さは、薄い座布団1~2枚分が最適です。それにバスタオルを巻くと快適です。
【お役立ち情報】
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口呼吸改善のまとめ
- 口呼吸から鼻呼吸に改善すると、ダイエット効果が期待できる。
- そのほか運動機能面、健康面で大きな効果を得ることができる。
- 3つの鼻呼吸改善法で、誰でも簡単に鼻呼吸が習慣化できる。
ちなみに小生の場合、いびき、無呼吸、歯ぎしり(歯が完全にすり減っているレベル)がひどかったのですが、口呼吸を改善したら、たった1晩でその症状とサヨナラできました。
参考文献:「口呼吸は治る」歯科医師梅田龍弘著(自由国民社)、「健康は「呼吸」で決まる」西原克成著(実業之日本社)、「口呼吸をやめれば若くなる!」西原克成著(青春出版社)
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