酷使しがちな手首の関節は、ストレスに強い構造になっています。しかし許容を超えると、多くの腱や靭帯が集まっているため、障害や負担が大きくなり手首の痛みの原因になります。一度損傷させると、完治までに長い時間を要するので、痛みや違和感があれば悪化する前に手首の筋膜をリリースすることが大切です。
目次
手首が痛む原因
手首が痛くなる原因はたくさんあります。代表的なものとして、腱鞘炎、捻挫、骨端症、TFCC損傷、骨折などがあります。しかしいずれのケースでも、筋膜のゆがみや癒着によってリスクが高まります。
オーバーユース
筋膜に異常が起こる原因は、使い過ぎや偏った使い方によります。前腕のだるさや疲労感は、手首の筋膜に異常が起こっているシグナルでもあるので、その症状を感じたら筋膜リリースを行いましょう。
ただし既に痛みがある場合は、神経の損傷や炎症を起こしている恐れもあります。まずは手首が痛む原因が何なのかを診断してから、筋膜リリースを行ってください。
手首障害に影響する筋肉の硬化
手首を動かす筋肉や筋膜が硬化すると、手首の柔軟性が低下し障害リスクが増加します。その筋肉は、前腕の手のひら側にある「手根屈筋群(しゅこんくっきんぐん)」と甲側にある「手根伸筋群(しゅこんしんきんぐん)」です。
前腕がだるかったり、指の曲げ伸ばしで違和感があったりするときは、手首の障害リスクが高まるので、しっかりと筋膜リリースを行いましょう。
手首の筋膜をリリース!
手根屈筋群の筋膜リリース
スプレー缶やテニスボールを使うと、適度が圧迫を加えることができます。まずは机の前に座り、手の甲を下にして伸ばします。手首にポールをセットして、手首から肘に向けてポールをゆっくりとローリングさせます。
または手の甲を上側にして、下にポールをセットします。伸ばした腕の指先をもう一方の手で手前に反らせると更に効果的です。反対側も同様におこないます。
手根伸筋群の筋膜リリース
前腕の外側をリリースします。甲側を上にして腕を伸ばし、その上にポールをセットしてローリングします。
もっと強くリリースしたいときは、甲側を下にしてその下にポールをセットします。伸ばした腕の指先をもう一方の手で手前に引き寄せれば、さらに強くリリースできます。
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